映像系スタートアップのあれこれ

映像クリエイターのプラットフォームVookの代表ブログ

会社10周年を迎えました

ここのブログの投稿は、サボりにサボり続け、実は3年ぶりの執筆になってしまいました。

そうこうしているうちに、実は本日、会社が10周年を迎えました。

 

23歳の時に立ち上げた時から一瞬だった気がしますが、本当に色々なことがありました。

 

最初の5年は、映像制作の制作会社としてずっと小規模で頑張って映像を作り続け、

次の5年は、サービスとしてしっかりと勝負したいと思い、映像制作事業をバツっとやめ、映像クリエイター向けのプラットフォーム「Vook」1本で走り続けてきました。

 

最初の制作会社の時は、5万円で映像制作を受けることからはじめ、死に物狂いで仕事を取り、たくさん映像を作りました。

 

交渉に負けて悔しい思いをしたり、

地方の映像制作の案件で交通費を浮かせるために2日間深夜バスで移動したり、

給料が数ヶ月間払えなくて本当に大変な思いをしたり、

給料安すぎて自分の貯金が0になったりと色々な経験をしました。

 

 

次の5年で挑戦したVookの時は、

何十社もベンチャーキャピタルを周り断られ続けたり、

資金が枯渇しかけたり、

エンジニアを探し続け断られ続けたり、

同世代の起業家と比べて全然うまく行っていない自分に焦りを感じたり、

思ったような数字が出なくて、

不安と焦りで眠れない時もたくさんありました。

(今でもありますが)

 

 

3人で始めたVookも今では30名を超えました。

最初Vookを始めたときは、見向きもしてくれなかったクリエイターも今ではvookに登場してくれたりしていて、

映像制作や動画制作をやっている方では圧倒的に認知度も上がり

Vookのメディアの事業だけではなく、今では教育事業や人材紹介事業など、事業もどんどん展開しています。

 

メンバーにも恵まれ、優秀で意欲のある人材が集まり、年齢関係なく毎日切磋琢磨しているこの会社で仕事するのが本当に毎日楽しくて仕方ないです。

 

実は、今まで20代で構成していた会社も今では私も30代になり、さらに40代、50代もどんどん増えてきており、様々な業界の経験と実績を持ち合わせ、気持ちはアグレッシブでベンチーマインドを持った人が集まっています。

 

リスクを取っている分、不安もたくさんありますが、

その分、楽しさもその倍くらいあり、毎日朝になるのが楽しみで仕方ないです。

 

先日、サイバーエージェントが、今日本で一番実力があり、「新聞記者」「ヤクザと家族」など様々な映画を生み出している個人的にも大好きな若手監督. 藤井道人さんが所属するバベルを子会社にし、映像制作に本格参入するニュースが出ましたが、この映像業界は次の10年でさらに成長しますし、さらに変わっていくと思います。

 

市場のデータを見ても私が起業した2012年は確かウェブ広告市場が50億円でしたが今では3000億円くらいになり約60倍

10年経つとこんなにも変わるのだから、当然次の10年も大きく時代は変わるでしょう。

 

オンラインの動画コンテンツが増えますし、さらにメタバースやMR・AR領域も一気に広がる10年になるので、映像の可能性はさらに広がる。

 

 

この10年、クライアントの方、従業員の方、投資家の方、そしてvookのユーザーの方など本当にたくさんの方にお世話になりました。

正直この10年は自分としては、成長のスピードが遅く、自分の計画ではもっと大きくなり業界を変えているような会社になっているつもりでしたが、去年からアクセルを踏み始め、次の5年で一気に成長できる準備はできています。

 

会社を初めて10年経ちますが、1番の学びとしては、会社の成長や成功は、経営者の覚悟がどこまでできているのかということが一番大切だということ。

20代の自分は、正直覚悟が甘かったところがあり、その覚悟がかなかったからこそ、成長のスピードが遅かったなと思っています。

次の10年は覚悟を持って直向きに、愚直に、誠実に、でもアグレッシブに挑戦していきたいと思います。

 

映像は今、Netflixなどを代表とした世界に繋がるコンテンツ産業から、

圧倒的な成長を遂げ、日々ルールが変わる続けるインターネット動画産業、

そしてこれから迎えるメタバースや拡張現実の世界まで、

可能性はどこまでも拡大し続ける成長産業です。

 

この成長産業の中でいかに挑戦できるかが、

僕のチャレンジでもあると思っています。

 

ちなみに起業してからの一番の体験としては、アメリカで映像制作をしたこと。

アメリカに行った時の制作環境の違いに驚き、Vookを立ち上げた原体験でもあります。

スタッフ一人一人の映像に対する教養の高さ、クオリティが高い映像を作るための仕組みや決まり、そして成功に対して夢を見て楽しそうに映像を作っている製作者の目が忘れられません。

去年の大河ドラマで主役だった渋沢栄一も、パリに行き、そこで進んだ資本主義を見て日本の近代化に貢献しました。

僕の場合は、アメリカで見た映像産業だと考えていて、日本を韓国やアメリカに負けない、映像制作の環境へと進化させたいと思っています。

 

楽しみにしていてください。