映像系スタートアップのあれこれ

映像クリエイターのプラットフォームVookの代表ブログ

資金調達を終えて!

TechcrunchやThe Bridgeでも取り上げられましたが、この度Vookを運営するアドワールは、総額1億円の資金調達を行いました。

調達の詳細はTechcrunchやThe Bridgeにも載っているのでそちらをご覧ください。
Techcrunchはサービスのポイントや自分の過去のやったことまで色々とまとめてくださり、すごく良かったです。

The Bridge
http://thebridge.jp/2017/10/adoir-raised-1m

Techcrunch
http://jp.techcrunch.com/2017/10/30/adoir-fundrasing/



辛かった数ヶ月、、、

これくらい大きい資金調達は初めてだったので正直大変でした、、、
クラウドソーシングのように分かりやすいプラットフォームではないので、投資家の方にプラットフォームを理解していただくだけでもかなり時間がかかりました。
プレゼンして、またプレゼンし直して、反応良い!と思ったら2回目くらいで断られて、、、うおまじかよ〜〜〜、、、またアポ取り直しーみたいな繰り返しで気持ちが萎えた時もかなりあります。

そんな中でも、今回投資を決めていただいたみずほキャピタルさんと大和企業投資さんには本当に感謝いたします。
担当者の方との相性も良く、実はVCとの相性も大切なのですが、むしろ担当者との相性の方が大切だなと思ったりしもしました。
この辺は今後詳しく書こうかなと思っていますが、資金調達の本質も見えたりもしました。


また、資金調達の過程で、自分が本当にやりたいこと、情熱を傾けるべきことってなんだろうということが見ました。
結局VC(ベンチャーキャピタル)は、僕の場合は10社以上は回りましたが、その中で事業がブラッシュアップされた感はすごくありました。

振り返ってみて、色々とありましたが、自分の中では次のステージに行く準備期間だったのではないかなと思っていて、かなりポジティブに捉えています。

関係者の方はかなりご迷惑をかけたことかと思いますが、このように資金調達できました!この場を借りてお礼を申し上げます!



改めて資金調達を終えて

今回資金調達をアドバイスいただいたある独立系VCの方から
「今は夜明け前。日が明けるようにじっくりと待って頑張って」
という言葉をいただいたのですが、まさに今夜明け前感はあります。

資金調達している時に、色々と否定されることもたくさんあり、「大丈夫かな、、、やっていけるかな、、、」とかかなり不安になった時もあります。
そんな時も何よりもVookのユーザーの方がいて、サービスを使っていただいて喜んでいただいている姿が、励みになりました。

自分の中では一皮剥けた感はありますし、覚悟は決まりました。

資金調達を発表して、何より嬉しかったのが、Vookに関わるユーザーの方に「おめでとう!」と言っていただけたことです。
自分たちが今までやってきたことや今回の資金調達は間違えではなかったなと思いました。

また、この資金調達をしている間に、精神的にも支えてくれた妻にも感謝です。
プレゼンがうまく行かなくて家に帰ってきて「うおー死にてー、、、」となっている自分に、「大丈夫だよ」と言ってもらえたのは、支えにもなりました。

学生時代からずっと続けてきた事業ですが、これから死ぬ気で頑張りたいと思います。
ちなみに、資金調達を機に、自分たちのビジョンを見つめ直し映像を作り上げました。
是非そちらの方もご覧くださいー!

本日から10日間無料公開!長野県小布施町を描いた短編ドキュメンタリー「おぶせびと」

Vookで始めたプロデュースした短編ドキュメンタリー「おぶせびと」が今日から10日間限定で公開します!

この作品は、”まちづくり”で有名な長野県小布施町の冬を描いた作品。
毎年全国、全世界から視察に来るこの町の秘密がわかる作品になっています。


作品はこちらからご覧ください。

今回映画を作ってみて映画、映像というのは人のチームワークに依存するなと思いました

一概に、監督のタカザワさんと音楽の成川さんの力だなと思っています。

タカザワカズヒトさん

成川正憲さん

タカザワさんは、監督、構成、編集、カラーグレーディングなどを全て行い、この映像を成川さんというギタリストの方が音をつけました。
タカザワさんの映像は非常に美しいです。もともと写真家だったこともあり、映像の美しさが際立っている。その映像に、音を入れたのが成川さんで、成川さんの音のおかげで作品が100倍くらい良くなっていると思っています。

作品を見ていただけるとわかるのですが、シーンごとに音楽が的確に作られていて、かつ間の取り方がうまいです。

音というのは映像の大半を締めるという話は良く聞きますが、今回の作品を通して本当に必要だなと思いました。

そういった意味で今回のチームは少人数でしたが本当に優れた方が集まっていたなと思います。映画、映像というのはやはりチームだなと改めて実感しました。

作品は10日間公開していまして、23分の作品になりますので時間のある時にぜひご覧になってくださいー!


短編ドキュメンタリー「おぶせびと」




映画館で上映するということ-高崎での上映会をやってきました

去年から今年にかけてプロデュースした「おぶせびと」という短編ドキュメンタリーの上映会を高崎のシネマテークというところでやってきました。
このおぶせびとは人生で初めてプロデュースした映画で、映画館で流れるとさすがに感動してしまいました。







こんな感じで満員でした。


おぶせびとは、長野県小布施町のドキュメンタリーで、全国的にまちづくりで注目されているこの町の面白さをキーマンにインタビューしていくものです。

予告編↓




すでに10以上の海外の映画祭で受賞している作品で、注目度も上がっています。

監督は、タカザワカズヒトさんという方で、最初は飲み会で知り合って、Vookに登録していただき、その後vookのポートフォリオプログラムというプログラムで、小布施のドキュメンタリーを撮る人を募集し、今回の映画とつながりました。

タカザワさんの作る作品は、もともとフォトグラファーだったことがあり、美しさがあり、荘厳な感じです。
http://vook.vc/photoslack



そもそもどのような経緯で作ったのか



僕は、小布施には「小布施若者会議」というイベントで、プロモーション映像を最初に作ったことがきっかけで、関わり始めました。
学生の頃で、2012年で起業したての頃で、実績なしの状態だったのでほぼ無料で作ったのを覚えています。。。ただこれをきっかけに、映像の仕事を取れ始めたのがすごく覚えています。




(こちらは伊納達也さんという監督が作った作品です。)

この頃から小布施には毎年通い続け、こういった短い映像ではなく長期的に密着して、この町の面白さを取れないかとずっと考えていました。

2016年Vookを立ち上げたのをきっかけに、小布施とちょうど映像プロジェクトをできないかという話になり、去年から動き始めました。
プロジェクトの名前は「ポートフォリオプログラム」
自分のポートフォリオをお金をもらいながら作ることができるプログラムにしました。


映画館で上映してみて



改めて、映画館で上映するっていいなと思いました。
「映画はこれからは様々なデバイスで見るから映画館って・・・」
と思っていた時期がありますが、やっぱり作り手としてはスマホでもいいのですが映画館で見て欲しいなって気持ちすごくわかりました。

音もいいし、画質もいいし、観客が見ている姿勢もある。(スマホだとすぐに他のことができたりメール見れたりする一方、映画館は、見るという行為だけにできる)

Vookを通してこうやって映画を作れたことはすごく良かった経験ですし、こう言った映画たくさん作りたいなと改めて思いました。

とにかく映画館良かった!

広島って映像制作者が多くて不思議という話 〜広島でビデオグラファーズナイトをやって〜

昨日は広島でVookのコミュニティイベント『ビデオグラファーズナイト』をやって来た。
広島では2回目なのですが40人以上も集まって熱量がとにかくすごい。
















広島は不思議で、ビデオグラファーが非常に多いし、レベルの高いところが多い。
個人でいうとビデオグラファーでは有名な高橋さん、エディターをフリーでやっている村上くんや万太郎さん、会社だとPathGateStudio など。
また、結婚式の映像で有名なTomato Red Motionの次石さんも広島出身らしい(現在は東京)。

(リンク先はみなさんの映像が見れるのでぜひ見てください)
大阪などにも比べても熱気が何かあるのはすごく不思議だ。
















広島は都市として観光やマツダを代表とするような製造業や造船業など昔から経済規模が大きかったところでもある。
映像は、そもそもお金がある程度かかるものなので、経済規模と比例している。
全国でイベントをやっていると福岡はやはり映像クリエイターは多いし、徳島や熊本のようなところは都市と比べると人数は少ない。

そう考えて見ると広島に映像制作者が多いことは、まあ当たり前の話なのだが、広島が面白いところは皆レベルが高いということだ。
東京のビデオグラファーに負けないクオリティであるし、熱量も他の地域に比べてある。

今回、最後に打ち上げの飲み会の席で飲みながら、映像の未来についてみんなで語り合った。
飲みながら、こうやって人と人が出会って、しっかりと制作者同士で関係性を持ち、語り合うことは大切だなと思った。
都市がコンパクトでかつ経済規模も大きいからこそ、映像制作者が多くて出会う機会も多い。
広島にすごく可能性を感じた夜だったし、今後もこう言ったイベントは続けていきたいなお思っています。

海外のスタートアップと接点を持っておくことの大切さ-アジアの動画素材共有サイトmotion ellementsとイベントを開いて-

アジアの動画素材共有サイトmotion elementsと共同でイベントをやりました。


ここのmotoin ellementsはシンガポールと台湾を拠点にしたスタートアップで、以下のように様々なところから資金調達も、受けているところです。


動画素材プラットフォームのMotionElementsが、プレシリーズAラウンドでKK Fund、インキュベイトファンド、500 Startupsから資金調達 - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

シンガポールを拠点に、動画素材のマーケットプレイスを展開する MotionElements(モーションエレメンツ) は31日、プレシリーズAラウンドで資金調達したことを発表した。このラウンドは KK Fund がリードし、インキュベイトファンドと500 Startupsも参加した。 なお、投資金額など詳細は明らかになっていない。 MotionElements ...



日本の市場はやっぱり魅力的?



Motion elementsの日本を担当している佐藤さんから連絡が来たのがきっかけで、仲良くなり、一緒にイベントを開くことに。代表のMarkはシンガポールを拠点にしていて、現在は台湾で活動しているようで、アジアの話を色々とできました。

Motion elementsは素材販売プラットフォームで、アジアで展開しているサービスです。実はその中でも日本に比重を置いているようで、「日本は韓国や台湾に比べてマーケットが大きいから魅力的」という話をしていました。
まあ当たり前の話ではあるのですが、改めて日本という市場の大きさを感じました。
「日本はマーケットが大きいから海外に出て行きにくい」というのはスタートアップではあるあるの話ですが、まさにその話と同じだなーと思いながら聞いていました。
一方で台湾や韓国でも映像のマーケットは大きくなっているという話もできそれはそれで良かったです。
今後日本以外のアジアでも映像のマーケットは大きくなり、日本と同じように激変して行きます。
Vookもアジアに行くことは大きな目標にしていますが、やっぱりアジアで勝負をかけたいなという思いがあります。

海外のスタートアップと接点持っておくのはやっぱり大切だなと


こうやって海外のスタートアップと一緒にイベントをやったり、接点を持つことは自分たちのためにもすごくいいことだなと思いました。
やっぱり目線が違うし、国内だけだった自分たちの目線も変わります。

来年あたりに韓国とか台湾でビデオグラファーズナイトは一度やりたいな!
とにかく海外のスタートアップと縁を持っておくのはすごくいし、自分の目線も上がると思った夜でした。


最後にMarkのプレゼンの資料がかっこよかったという話。
思わず動画で撮ってしまったのですが、やっぱり映像系だからこそプレゼンもクリエイティビティ上げていかないとね!彼によるとkeynoteで作っているらしい。。。

Vookがインターン生を募集します!

映像ジャンルのスタートアップベンチャーVookをやっていますが、この度インターン生を募集します!



インターン生は、1・2年生でも、3・4年生でも構いません!

今Vookは、大きな成長曲線を描いており、それをサポートしていただけるインターンの方を募集しております。
僕も実は、学生時代に様々なところをインターンし、そこで実践的なことをいろいろと学びました。
これから3-6ヶ月、もしくは1年で成長していきたい方、またVookに興味ある方是非募集していますー!


私たちについて


「アジアのクリエイティブハブを作る」というビジョンのもと、映像クリエイターの基盤を作り上げる事業をしています。


映像クリエイターに特化したサービスとして先日資金調達も実施しました。



【映像クリエイターのための制作ノート共有サービス】

撮影・編集・照明など映像クリエイターが困るようなことを共有していくサービスです。
ノウハウを共有し、日本の映像クリエイティブの発展を目指します!

【国内初ポートフォリオ共有サービス】
http://vook.vc/

映像クリエイター向けの招待制・審査制のポートフォリオ共有サービスです。



チームについて



現在も学生・29歳以下の映像コンテストとして続く、「my Japan」を立ち上げた3人がVookを立ち上げ運用しています。
また学生をやりながら、エンジニアで活躍する人もチームメンバーで刺激になると思います。
学生時代は、学生団体として3人で立ち上げたため、学生団体の方もアドバイスできますし、学生時代にどのように過ごせばいいかなどもお話しできるかと思います!

どんなことをするのか?


1、サービスの改善作業
ポートフォリオサービス、制作note共有サービスのサービス改善作業をお手伝いしていただきます。

2、Vook Space の運用
Vook Spaceでのイベントの様子

Vookは代々木にVook Spaceという、イベント会場兼コワーキングスペースを運用しており、それのお手伝いをお願いします。
特にイベントの運用などは大切な仕事です。

3、代表、取締役のサポート
現在、急成長のスタートアップであるため、様々な業務を社長・取締役の元でやっていただきます。


求める人


・スタートアップベンチャーで経験を積み、成長を積みたい方
・映画や映像制作などに興味がある方
・クリエイティブなことが好きな方


期間

3ヶ月から半年の期間で週3-5で空けられる方。
学校の授業に行きながらなども可能で要相談

得られること

・スタートアップベンチャーの成長の内部がしっかりと見られます
・様々な業務が体験でき

・ウェブのサービスについて学べる

・就職先など将来のキャリア設計についてサポートします。

・VRなど最先端の分野なども学べます。

・様々なクリエイターと触れられる


その他環境面


・オフィスは代々木から徒歩30秒のところにあります。

・交通費、ランチ代は支給します

・Vook Spaceでは4Kプロジェクターを入れており、定期的にPSVRや映画上映などを開催しています


最後に


僕は、学生時代は、学生団体を立ち上げ起業もしました。
今28歳ですが今までの経験をいろいろと教えられると思います。
映像やクリエイティブ関係なく、成長したい!という方を大歓迎しています。
Vookの成長を一緒に支えてください!


お申し込み方法


検討しているとかでも是非お申し込みください。
内容などを直接お話しできますので。
申し込み先↓
https://goo.gl/forms/4akBHs3lBEPCIEW82

純粋なアントレプレナーシップを思い出したい起業家のために見るべきドキュメンタリー

我らがNetflixで前々から見たいと思っていた『インターネットの申し子:天才アーロンシュウォルツの軌跡』を見ました。

アントレプレナーなら見るべきドキュメンタリーですね。
彼は、スティーブジョブスにもつぐアントレプレナーになったはずとも言われていた人で、26歳で亡くなりまりました。

2-3歳の時からPCに触れ、プログラミングを自然と身につけ、14歳の頃にはRSSの開発を行っていた彼は、ネットの中の真のアントレプレナーである。
のちに、10代でクリエイティブ・コモンズの立ち上げに関わり、スタンフォード代に入り、その後Ycombinetorの支援で事業を立ち上げたあのソーシャルブックマークサービスRedditの一員になる。その後、事業売却。
Redditより


その後彼は、世界中のすべての論文のオープン化を目指し活動したが、FBIに逮捕される。
最終的に彼は逮捕され、大きな罰金と懲役が言い渡され、その後自殺する悲惨な結末をたどる。アメリカ政府のネット規制のせいでこのような事態になったのだが、まあ、そこのところは置いておいて、起業家として純粋に世界の矛盾を見つけ、変えていこうとする彼の姿勢のグッとくるものがあった。

アントレプレナーの種類は様々だ。

その中でも世界を変えようと仕組みごと変えてしまう姿勢というのはアントレプレナーには必要だ。
自分も起業し、映像のクリエイティブ環境を変えるべくVookをやっているが日々の作業に追われて、自分が変えたい世界というのを見失いがちだ。



彼のインタビューでグッときた言葉があったので掲載しておく。

『与えられて生きているだけで満足したらダメだ。大人に言われたことをやり、親や社会に従っていないで、常に疑問を持つべきだと思う。科学的な考え方では学習したすべてのことを一時的なものと考え反論や疑問をぶつける。 一度社会に根本的かつ重大な問題があると気付くと、忘れたり見過ごしたりできない。』


世界を変えよう!
Netflixで是非ご覧ください!
ちなみに1時間40分と長く、後半の方は辛いのでそんなに見なくてもいいと思いますい