映像系スタートアップのあれこれ

映像クリエイターのプラットフォームVookの代表ブログ

TEDxTokyoの運営で学んだ3つのこと

6/30(土)TEDxTokyoが開催されました!
今回、僕はスピーカーチームと言ってスピーカーを選んだり、プレゼンを調整したりする役割として運営に関わりました。
イベントとしては、みなさんもライブストリームで見られた方もいると思いますが、大成功でした。
今回運営に入っていろんな事を学びました
そこで、今日はTEDxTokyoで学んだ3つのことを書きたいと思います。


前提として・・・TEDxTokyoはどんな人によって運営されているの?



Twitterなどで話題を生んだ、TEDxTokyo。
実はすべてボランティアで運営されています。
当時素スタッフ含め、ボランティアの数総計100名以上。。。
アメンバーはおそらく、もう少し少ないです。

チームは、
・Speaker team(スピーカーを選ぶ&プレゼンの調整。僕の入っていたチーム)
・Participant team(参加者を選び出すチーム)
・Stage team(ステージのデザインやパフォーマンスの調整をするチーム)
・Translation team(同時通訳のチーム)
・Press PR team(プレスやPRをするチーム)
・Social media team(twitterやライブストリームを企画するチーム)
・Video team(動画を編集するチーム。今回驚異的に早かった動画はこのチームによって作られた)

などなど。
運営の中身は外国人と日本人が半々くらいです。
また、ほとんど社会人で、学生は僕だけでした。

ミーティングはこんな感じで、毎週火曜日にやります。


僕の入っていたSpeaker teamは全員で6名。
外国人が二人、日本人が四人。
やり取りは、英語が基本で日本語ちょいちょい。
みんな仕事をやりながら、夜頑張って仕事をします。

仕事内容としては、
・Speaker Curation(スピーカーを選定。何百人もの候補者から選定して、直接会いに行ってアイデアを聞きに行き、また協議して、決めるという流れです)
・Presentation control (プレゼンテーションの中身も調整します。TEDっぽいプレゼンテーションは、日本人にとってはなかなか難しいのですよね)
などなど。

今回スピーカーが34名だったため、正直なところめっちゃ大変でした。。。


そんな環境の中で、自分の中で学んだ事が3つあります。



その1, 良いものを作るための、異常なまでの頑固なキュレーション



TEDxTokyoに入るまえに、一番ビビっていたのは英語でのやり取りだったのですが(フランス語受験だから中学高校とまともに英語をやって来なかったので。。。)、それよりもビビったのは、スピーカーキュレーションにおいて超頑固!

頑固すぎるよ、まじで。。。

idea worth spreading というTEDのコンセプトから絶対にずらさないんですよね。
いつも代表のPatrickが、「有名人じゃなくてとりあえず、本当に広めるべきアイデアがあるかどうかで判断しないとダメだよ」と言われていたのですが、有名人でもアイデアがなければ平気で断るし、その姿勢がすごいと思いました。

TEDはただの講演会ではなく、アイデアがある者が立つところ。
そこのコンセプトを異常なまでにずらさない姿勢こそが、TEDの面白さを作っているのだと思いました。



「キュレーションの時代」と良く言われますが、そのキュレーションをやるためには、自分たちなりの軸と理念、そしてコンセプトをしっかりと持っていて、それをぶらさないという強固な姿勢が大切なのだと学びました。

ただ、もちろんこれは、良い側面と悪い側面があります。
悪い側面としては、最終的に判断する人(キュレーター)の考え方によって、良いスピーカー、悪いスピーカーが判断されてしまう事です。
そのため、スピーカーチームにいた身としては、何が素晴らしいアイデアなのかは、運営の人によって判断されてしまうので、そこを注意しながらやりました。

その2,最後まで諦めない。とにかく詰めまくるプレゼン内容。

日本人は、細かいディテールを詰めるところが得意ですが、
TEDxTokyoのディテールの詰め方も凄まじいです。

プレゼンスライドの字体の調整(34名いるし、しかも大概は直前にスライドが来るので大変。。。)、さらにプレゼン内容を凄まじい勢いで詰める、詰める、詰める。。。

今回、将棋の羽生さんが登壇したのですが、あの急がしい羽生さんを3回くらい出て来てもらい、プレゼンも詰めました。

さらに、前日のリハーサルで、内容が違うと思ったらそこで調整します。

あのTEDxTokyoの面白さは、ただ単にプレゼンターを集めているだけではなく、そこで調整しているからこそ面白いのです。



僕は、8名担当していたのですが、プレゼンの内容を詰めるの本当に大変だったです。。。
(電話とかで何度も調整して、それを英語で共有して、また調整して。。。という作業)
でもプレゼンのブラッシュアップについてはめちゃくちゃ自信がつきました。


その3、ジャンルをまぜまぜするからこそ、面白い!

TEDは基本的にそうですが、登壇者のジャンルが全く違います。
今回話題になった白Aみたいなパフォーマンサー



川村さんのようなクリエータ



小室さんのようなワークライフバランスというコンセプトを提案する人

河瀬直美さんのような映画監督


牛場さんのような脳の動きで、身体の障害をなくす研究をしている研究者



色々な人の話を聞く事で、アイデアも冴えてくるし、共通項も見えてきます。
僕たちは、往々にして、自分のジャンルしか見る事が出来ません。

でも世の中はいろんなジャンルがあるし、しかも新しいイノベーティブなものは、ジャンルが違うものが組み合わさってこそ生まれます。

TEDxをやっていたら当たり前の事なのですが、当日すべてのプレゼンテーションを聞いてすごくそう思いました。



最後に

今回TEDxTokyoを運営して本当に本当に勉強になりました。
この歳で、このレベルで物事を動かせるのはすごく幸せです。

めちゃくちゃ大変ですが、ボランティアをやるのであれば、絶対にTEDxがおすすめです。
TEDxはTEDxTokyoだけではなく、TEDxSeeds,TEDxKyoto,大学生であればTEDxU Tokyoがあります。

是非是非参加してみてはどうでしょうか。
あ〜本当に良かった!

最後に今回お世話になったみなさま本当にありがとうございました!







ちなみに・・・




告知ですが、myJapanでもTED形式で日本の未来を語るイベントをやります。
http://my-jpn.com/conferencetop/



7/8(日)14時〜で場所はお台場の日本科学未来館
生でプレゼンを聞くのは全然違うので、もしよければ是非そちらも参加してください!